今秋ＦＡ目玉を密着マーク

　巨人が、今季中に国内フリーエージェント（ＦＡ）権を取得見込みのオリックス?金子千尋投手（３０）の本格調査に乗り出すことが３１日、分かった。 　「今年もＦＡ市場にいい投手が出る可能性がある。選手が行使をニューバランス 574決断した際に、獲得に乗り出せるように調査をして準備をするのがＦＡの基本」。関係者はそう話した。 　金子は昨季、２２３回１／３を投げ、１５勝で２００奪三振。０８年からオリックスのエースの座を守り、プロ６年目の１０年に１７勝をマークし、現カブスの和田とともに最多勝のタイトルも獲得した。昨年の沢村賞は満場一致で楽天?田中に決まったが、同賞の選考基準である７項目を全てクリアしていたのは金子だけだった。 　パ?リーグを代表するエースに対して、巨人は「密着マーク」の方針を固めた。金子は昨秋、２度の契約更改交渉の末に、球団側から提示された複数年契約を固辞し、単年での契約を締結。「自分に甘えたくなく、一年一年が勝負と思っている」と話したが、移籍も視野に入れての選択ともみられている。 　巨人は昨秋、ＦＡで広島から大竹、西武からも片岡を獲得した。大竹との交渉の席では、視察した試合のリポートを取り出し、絶対に必要な戦力であることを訴えた。原沢敦球団代表兼ＧＭも「ほとんど全（登板）試合見たんじゃないかな。単純に投球だけでなく、けん制であったり、クイックであったり、守備の入り方、バックアップだったり…。（大竹の場合は）その辺りもリポートでプラス評価で挙がってきていた」と話す。徹底マークによるリポートが大きな武器となり、獲得に成功。片岡も、順調にいけば国内ＦＡ権を獲得見込みだった一昨年から視察を重ねるなど早めに動きだしていたニューバランス 996。これが結果につながった。 　同代表は昨年１２月４日の大竹の入団会見後にも「投手陣の整備というのは、どの球団にとっても永遠のテーマ。不断の努力を続けていくことが必要だと思う」と話した。それだけに今季は金子が登板する試合に、可能な限り、編成担当者を派遣。詳細なデータを収集する。今季に日本一を奪回し、２０１５年シーズンでＶ９以来となる４２年ぶりの日本一連覇を達成するには、強固な先発陣の形成が求められる。そのピースが金子だ。